
唯一の東方正教勢力。
首都コンスタンティノープル(巨大都市)と対岸のニカイア(町)の他、トレビゾンド(大きな町)・シノーペ(大きな町)・ヘラクレア(町)・アビドス(町)・パレオカストロン(町)
スミュルナ(城)・ライディケイア(町)、そして離れ小島のロードス(城)・イラクリオン(町)の計11拠点から始まる、最大の勢力。
序盤からの英雄としてマヌエル帝を擁する。

こちらも新ユニットが追加されているが、5種類と少なく能力もピーキーな者や微妙な者と使い勝手が悪い。
やはりバルダリオタイやヴァランガー近衛隊、ビザンティン護衛弓兵などが安定して強力。揃えるにはある程度の建築が必要になるが…
財政状態は安定しており、地理的にも有利。進軍の際の視界が悪いことを除けば屈指の簡単勢力。
自由度もそこそこ高いが、キャンペーン特色である特殊能力を持つ英雄であるマヌエル帝が比較的高齢なのが、少し面白みに欠けるか。
兵種もグランドキャンペーンとあまり変わりなく、既にグランドキャンペーンでプレイ済の人には既視感が感じられるかもしれない。
逆に言えば、始めてビザンティンを使用する人には新鮮味を感じつつ楽なプレイが出来る勢力かも?
英雄の能力 †

マヌエル帝…
初期からコンスタンティノープルに帝国部隊と共に駐留している、勢力の指導者。
既に46歳と高齢の域に達している。寿命ギリギリまで生きたとしても28ターン目(1230年)位までしか活躍出来ない。
初期の能力は指揮9騎士道0権威7信心3、護衛部隊は経験3により攻守+1の恩恵を受けている。防衛時の士気がに+1ボーナスが付き、夜戦対応も可能。
他、個人安全+3の特性の他に貿易収入+16%・税収+5%、治安+15%と内政でも一定の能力を発揮してくれる。
特殊能力として「ビザンティンの政策」を戦闘中に一度だけ使用できる。
敵部隊の目を現金で眩ませ、一時的に「内紛中」状態にし強制的に待機状態にする。但し攻撃すると内紛状態は即座に解除されてしまう。
効果はマヌエル帝部隊に近い敵ほど罹る可能性が高く、行動不能時間は約30秒。使い様によってはかなり強力な特殊能力。
重騎兵の突撃を止めたり、逃げる弓騎兵を捉えたり、効果が及ぶかどうかは博打だが嵌れば強力。チート能力となる。
性質上マヌエル帝自身を危険に晒さなければ効果が上がらない事が多い。彼にHP増加特性は無い為、慎重にポジション取りする必要がある。
戦略 †
トルコ攻め †
ビザンティン帝国の立地は、エジプトと同じ様にMAP端から始まる為、進軍ルートはやはり限定される。
攻撃目標はトルコ拠点のドリレウム(町)・アモリウム(町)。これらの2拠点に対してビザンティン帝国はほぼ全軍を差し向けられる。
治安維持の兵を残したとしても、戦力差で楽勝だろう。マヌエル帝も出撃して多いに戦おう、コンスタンティノープルは既に巨大都市なので留まる意味は無い。
両拠点を手に入れたら、残りのイコニウム(城)・アンカラ(大きな町)・クルシュヒル(町)と、トルコの西部領土を順次攻め落として行こう。
トルコの東部領土は、反乱拠点に阻まれて遠い道のりとなる。
アナトリア地域を制圧して行く事で経済力は更に強化される。豊かな軍事力を備えられれば、トルコどころでなく
アンティオキア公国とも五分以上に戦う事が可能だろう。城系拠点の施設拡充に重点を置いて資金を投入しよう。
反乱拠点の制圧 †
トルコ攻めと並行で行いたいのが、反乱拠点の制圧。
特にエレバンやトビリシなどの南コーカサス地方の拠点は、守備兵も5〜6部隊と少なく攻め陥とすのは容易。
トレビゾンド(城)があるので、手近から十分な兵を派遣しやすい。さらにこれらの拠点には金や銀などの高価特産物も。
これらは商人配置と鉱山設置の両面から利益をすぐに得る事が出来るようになる。国力を割いて領土を積極的に拡張して行くべき地域だ。
余裕があるなら、同じくトレビゾンドから南西にあるセバスティア(町)・チョルム(町)・カエサリア(城)を攻めよう。
ただしこれらは守備兵が11〜12部隊と段違いに多い。無理をする必要は無いだろう。むしろこの辺りをあえて通過して
トルコを挟撃する方が良いかもしれない。反乱拠点の兵は自ら襲いかかって来る事はまずない。
地中海方面には反乱拠点が少ない。アナトリア半島南岸のアッタリア・アランヤとキプロス島のニコシア・リマソール位か。
これらも守備兵は6〜9部隊と少なくは無い。しかし複数の勢力が狙って来る場所でもある為、それらの勢力を駆逐してからでも
攻めるのは良いだろう。
ヴェネチアの奇襲に備える †
ある程度年代が進むと、コンスタンティノープル付近にヴェネチア部隊が進軍してくる。
モンゴルの様に警告があるかどうかは不明だが、とにかく無料維持の兵種だけでは守りきれない事は確か。
この為、首都コンスタンティノープルには維持費に目を瞑って精鋭のフルスタックを配備しておこう。
付近には城も無い為、急には正規兵を雇用出来ない。スミュルナの城から順次正規兵を雇用して、コンスタンティノープルに送っておこう。
コンスタンティノープルを城に転換して守りを固めるのは、都市規模の関係から既に不可能。
この地の傭兵ではアラマノイとギリシャ式火炎放射器部隊が雇用出来る。彼らも予備戦力として有効に使おう。
トルクメン人やフランク傭兵騎士、弱いけどスラブ傭兵も雇用可能だ。
雇用可能な兵種 †
都市系 †
※上位の建物を建てることで、下位の建物で雇える兵種の雇用速度(訓練待機リストに追加できる兵が増える数)が増加します。
町 - | 大きな町 市民兵 | 小都市 市民槍兵 | 大都市 民兵射手 | 巨大都市 - | 高等建築 - | 先進建築 - |
夜警詰所 市民兵 | 哨兵詰所 市民槍兵 | 市衛兵舎 民兵射手 プロノイア歩兵 | 民兵演習場 ビザンティン歩兵 | 民兵舎 ヴァランガー近衛隊 | - | - |
- | バリスタ工場 バリスタ | カタパルト工場 カタパルト マンゴネル | 攻城兵器工場 トレバシェット | - | - | - |
- | - | 大砲鍛治 射石砲 | - | - | - | - |
- | 港 ドロモン船 | 造船所 焼き討ち船 | 大造船所 ランターナ船 | 海軍大造船所 キャラック船 | - | - |
- | - | 石工ギルド 市民槍兵 | 上級石工ギルド ビザンティン歩兵 | 石工ギルド本部 - | - | - |
- | - | 商人ギルド 騎馬民兵 | 上級商人ギルド - | 商人ギルド本部 - | - | - |
城系 †
モットと柵 農民・スキティコン | 木の城郭 ビザンティン騎兵 | 城 バルダリオタイ | 城塞 ビザンティン槍騎兵・農民弓兵・ビザンティン槍兵 | 大城塞 - | 高等建築 - | 先進建築 - |
招集所 農民 | 守備隊兵舎 ビザンティン槍兵 | 演習場 - | 兵舎 下馬ビザンティン槍騎兵 アラマノイ | 武器庫 下馬ラティンコン | - | - |
- | 厩舎 スキティコン | 騎士厩舎 ビザンティン騎兵 ビザンティン槍騎兵 | 男爵厩舎 ラティンコン | 伯爵厩舎 カタフラクト | 王の厩舎 アーコントポウライ | - |
- | 弓師 農民弓兵 | 射撃訓練場 トレビゾンド弓兵 | 弓射撃場 ビザンティン護衛弓兵 ビザンティン射撃手 | 上級射撃場 ギリシャ式火炎放射部隊- | - | - |
- | - | バリスタ工場 バリスタ | カタパルト工場 カタパルト マンゴネル | 攻城兵器工場 トレバシェット | - | - |
- | - | 大砲鍛治 射石砲 | - | - | - | - |
- | 港 ドロモン船 | 造船所 焼き討ち船 | 大造船所 ランターナ船 | 海軍大造船所 キャラック船 | - | - |
ユニーク建築 †
- 聖像作家のスタジオ(大都市)/熟練聖像作家のスタジオ(巨大都市)
…僅かに人口増加・治安にボーナスがある他、その地域での教会が発揮する改宗速度に1.5/2.0倍の倍率がかかる。
聖職者の布教にも倍率がかかるかは不明だが、とりあえず改宗の大幅な助けにはなるだろう。東方正教はマイノリティだし…
東方正教以外を信仰する勢力が手に入れた場合も、治安ボーナスなどはそのまま発揮され、改宗効果にも倍率がかかる。
ここで待機すると
- 教養のある男〜(人口増加・治安に+、高LVで権威+)
- 審美眼を持つ男〜(指揮マイナス、高LVで人口増加・治安に+)
これらの特性が成長することがある。
- 公衆浴場(大都市)/水道橋(巨大都市)
…人口増加・治安に大きなボーナスがある、ビザンティン名物のユニーク建築。
建築費も800/1600と破格に安い、そして付与特性がてんこ盛り。
ここで待機すると
- 健康な男〜(人口増加・治安に+、高LVで権威+)
- 洗練された嗜好を持つ男〜(貿易に+、賄賂ボーダーにマイナス)
- 浪費家〜(建築費大幅割引、賄賂ボーダーにマイナス、高LVで人口増加・治安に+)
- 精力旺盛な者〜(士気+、高LVでは士気・騎士道・人口増加・治安マイナス)
これらの特性が成長することがある。
ユニット紹介 †
既存ユニットは基本的にはグランドキャンペーンと同じ能力値だが、種々の調整がなされている。顕著な物をピックアップすると
・「バルダリオタイ」の雇用費増加+170の970、大量運用が難しくなった
・「ヴァランガー近衛隊」の突撃/守備力強化、更に強くなった
基本的に、民兵系低~中ランク歩兵の攻守が僅かに上昇、騎兵や重歩兵、弓兵の近接はそこそこ低下。相対的に民兵系前衛が強くなります。
両手武器兵種には全てAP属性が付き、ほぼ全兵種が攻守突撃が強化されています。
例外を除き、雇用維持費も全体的に1~2割程度低下しています。また、騎兵は編成数が3/4になっています。
プロノイア歩兵 †

市衛兵舎(小都市)から出る、序盤の前衛歩兵。都市から出るが無料維持は不可。
序中盤の汎用歩兵としては他にビザンティン歩兵・下馬ビザンティン槍騎兵がいるが、それらとスペックや雇用維持費はほぼ同じ。
近接攻撃力が2低いが、AP属性がついている。相手の鎧守備によってはこちらの方が役に立つかもしれない。
加えて、前記の二兵種はそれぞれ民兵演習場(大都市)・兵舎(城塞)と建築コストも高い。その為プロノイア歩兵がトータルコストでは有用。
士気は低いが、安定した実力を発揮してくれるであろう新規の良質ユニット。
アラマノイ †

兵舎(城塞)から下馬ビザンティン槍騎兵と共に雇用可能になる、士気の高い両手剣士。
グランドキャンペーンの両手剣はAP属性が付加されなかったが、キングダムキャンペーンの両手剣はしっかりAP属性がついている。
アラマノイも例外では無い。そして攻守15+AP/11と意外に守備を犠牲にしていない性能。鎧守備は3なので飛び道具には弱いが。
もう一段階兵舎をUGすれば士気の高い下馬ラティンコンと言う、下馬封建騎士代替の兵種が雇用できるようになるのだが
アラマノイでも十分に彼等の代替は可能だろう。雇用維持費も490/150と割と安い。
ビザンティン射撃手 †

弓射撃場(城塞)から出るビザンティン版射撃手。通常の射撃手は都市から出るがこちらは城からでる。
能力としては並の射撃手と同じ。そこそこの近接攻守に強力な射撃、士気は低いがグランドキャンペーンに比べて射程は増している。
同時に出るビザンティン護衛弓兵に比べると汎用性で劣り、かなり微妙…コストでは微妙に優越するが。
更に上位の弓兵舎では火炎放射器部隊も加わる。個性は強いのだが埋れてしまいがちな兵種である。
ギリシャ式火炎放射部隊 †

上級射撃場(大城砦)から出るとてもユニークな兵種。
射程たった30mだが、全てを貫通するまるでレーザーの様な火炎を放つ。地形は貫通しないがオブジェクトは人間だろうが象だろうが貫通。
また、威力18+APの表示だが、基本当たると死ぬ。火系ダメージの為士気も物凄い減る。橋防衛で使うと鬼の様に強い。
ただし構成人数が巨大スケールでも40人と少ない上に、弾数はたった二発。火矢連射器の様な一発屋の雰囲気が…
燃料が切れた後は近接で戦うが、攻守9/12に高い士気と悪いステータスでは無い。まぁ人数が少ないので戦力にはならないが。
火炎はやや放物線軌道で飛ぶが、頭越しの射撃は不可。混戦の最中に火炎を放り込んでも良いが、敵味方共に大混乱になるだろう。
アーコントポウライ †

王の厩舎(大城砦)から出る精鋭重騎兵。グランドキャンペーンではカタフラクトがここからは出るが、アーコントポウライの存在の為
下位三種の雇用建築がそれぞれ下に一段階ずつずれている。
実力としてはカタフラクトより少し攻撃力と士気が増しているだけ。劇的な強化はなされていない。
近接APは失われているので、実力としてはトントンかもしれない…