m2twで出てくる「武器・防具」について記述するページです。

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目次


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一口に剣と言っても様々、雑兵が使うなまくら剣から貴族が使う豪奢な造りの剣まで。

槍の穂先より使用する鉄の量が多いため、雑兵の武器としてはやはり槍・弓が一般的であったようだ。

折れると補修も困難で、人殺しの武器としてはやはり槍に分がある。

だが、戦場においての乱戦ではリーチの長い槍はかえって不利。

これはm2twに置いても槍兵の槍兵以外に対する攻撃力ペナルティとして現れている。

ランス

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Lance、騎士が使う長大な槍。

全長は2〜5mと、時代や目的によって様々。

m2twでは2.5m位の物が使われる。

ランスチャージ戦法にて、馬の走力を載せて相手を突き刺す。

並の板金鎧でも貫通し、その攻撃力は銃が登場するまでは並ぶ物が無かった。

基本的な構成材質は木。長大なランスを片手で支える必要がある為、槍の後部を重くしてバランスを取ったり、

鎧や鞍にランスを置く為の器具を取り付けたりした。

ランスは突撃時のみ使用し、乱戦に入った騎士はランスを捨てセカンダリウェポン(剣やメイス、斧など)で戦う。

替えの新しいランスは従者から受け取っていた。

ジョストやトゥルネイで使われる槍は、安全の為先が丸くした木であったり(戦場では殺傷の為金属刃を付ける)

折れやすくするなどの加工がなされていた。

m2twでは何処からでも、何本でもランスが出てくる。

剣鍛治ギルドでUGすると、槍の穂先が改良されちょっとだけ見た目が変わる。

パイク

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騎兵のランスチャージに対抗する武器として 強力に機能する、超大な歩兵用の槍。

騎兵槍(ランス)に対抗する為、それ以上の長さが求められる。その為しばしば5mを越す物が用意された。

ランスの様に円錐型でなく、ただの長い棒切れと言った外観。安価な物は竹槍の様に、真っ直ぐな樹を切り出しその先端を

斜めに切っただけの原始的な造りであった。

と言うか、そこまで改良が必要では無いタイプの武器であり、むしろその長さを支えられる様な頑健な材質が求められていたと考えられる。

歩兵が持つので、当然両手持ちとなり盾は持てない(例外もあったようだが)。その為パイク部隊は飛び道具攻撃に脆弱。

その為敵の投射部隊を排除する部隊との運用が必須になる。

これと同じ武器は古代ギリシアの頃から使われてきた。有名なのがファンラクス陣形を組んだホプリタイである。(厳密にはマケドニア式ファランクス。もっと厳密に言えばファランクスは対騎兵戦法ではないので似て非なるもの)

実際の中世ヨーロッパではこの戦術は長いこと忘れ去られ、重騎兵による突撃戦術がメインであった。

そのため、スイス歩兵によるパイク戦術は一つの戦術的革命であった。

スイス歩兵がそれをなし得た理由の一つが、兵士が平民であるという事であった。当時のスイス兵は自治意識が高く、陣形を維持し続けられるような士気の高い兵を集め易くなったからである。

以降、歩兵密集隊形が戦術のメインになり、火器の導入も加わり、騎士階級が没落する一因となった。

パイク自体は後に銃剣が発明されるまで、マスケット兵を騎兵から防御するために18世紀まで生き延びた。エンパイア:トータルウォーにも少しだけ参加している。

レイピア

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中世後期から登場する剣。

レイピアは「刺突可能な片手持ち両刃の、細身の装飾華美な剣」と言うイメージがあるが、その開発過程の前後で多くの共通点が見られる。

これ以前の両手持ち刺突剣エストックは、甲冑が発達した時代(13〜15世紀)の鎧の隙間から、鎖帷子を刺し貫く目的で使われた。

レイピアの時代では銃の登場に伴い全身鎧は廃れ、腕や脚の動脈を狙う機会が増えた、この為鎖帷子などを

刺し貫く為に必要だった膂力はあまり必要無くなり、撫で斬り・擦り斬りと言う技術が逆に発達した。

また防御用においても装備の重量を軽減させるため、後述の左手用防護剣(マンゴーシュ)が発達し、防具に頼らない防御が発達した。

m2twではコンキスタドールなどが装備しているこの武器であるが、外観から分かるとおりレイピアにしては幅広。

どちらかと言うとサーベルの様な特徴を残した剣であったと考えられる。

マインゴーシュ

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m2twに置いては登場しないが、前述のレイピアと併せて紹介。

フランス語で左手の短剣を意味し、ご存じの通り受け流しに使われる防御用の短剣。ナックルガードが付いている場合もある。

14世紀以降の板金鎧衰退に伴い姿を現した、ここからは「決闘」等でヨーロッパの剣術は洗練されていく事になる。

相手の剣を折る為の鋸状の歯が付いたソードブレイカーも、この頃から発達が始まる。

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Platemail.pngPaddedarmor.pngClotharmor.pngChainmail.png

①プレートアーマー、全身を板金で覆うかなり守備力の高い鎧。剣にも槍にも、矢にも強い。しかし重い。またメイスなどでぶっ叩かれると内部に衝撃が…

②パデッドアーマー、分厚い布の鎧。守備力は心もとないが何もないよりマシ。なまくらな剣の斬撃なら一度か二度は、致命傷を避けられるかも。

③クロースアーマー、と言うかただの布の服。防御力皆無。剣も槍も矢も防げない、防寒性能が僅かにある程度か。

④チェインメイル、プレートアーマーほどではないが守備力高く、安価。重さはそこそこあるが柔軟性に優れる。しかし打撃や刺突には弱い…

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⑤ラメラーアーマー、小札鎧。中東や東欧の兵が良く使用。そこそこの守備だが板金鎧には劣る。破壊されても修理が簡単というメリットがある。

⑥ゴシック・プレート。華美さを備えた中世最高ランクの板金鎧。華美さに加え、職人技で間接可動領域を最大限まで広げている、バネなんかも使っていたとか。勿論かなり重いが…

⑦クィラス。火縄銃が登場した後の主流で、実用性と軽量化を兼ねる。無論銃弾は貫通するが…生命に関わる部分だけを重点的に守っている。

⑧オセロトテク、アステカの上級兵が着用するパッデッドアーマー。この下にはイクカヒピリと言う下級歩兵が着用する布鎧が仕込まれている。

全く着ていない(布の服)から極上のフルプレートアーマーまで様々。

当時は鉄の産地に近い場所、または腕のいい職人が集う大都市などから流行りの鎧が製造されていた。

イタリア半島様式とドイツ様式が、板金鎧の二大流行であったようである。

これに類さない下級の鎧(詰め物鎧・革鎧など)は、自前で作成されていたりした為、比較的もっと狭い地域での文化・特色が反映されている。

中東やビザンティン・ロシア、イスラム勢力ではプレートアーマーではなく、ラメラーと呼ばれる小札鎧(金属の札を糸で布に貼り合わせたもの)が高級な武装として良く使われた。

こちらは守備で劣るが、それ程高い技術を要さずに造れ、鎖かたびらに似た柔軟性があった。

最強の防御値はランサー及びジャンダームのフルプレートアーマー(11)。

板金鎧やキュイラス(コンキスタドーレの着ているような胸甲)が8~9。

鎖かたびら(下馬封建騎士が着ているような)が5~7、パデッド(厚い布)やレザーが1~4の守備力。

布の服(農民や市民兵、下級弓兵)は0扱いになる。

鍛冶工房系の建物でUGするとこの数値が増える。

兵種によりけりだが0~3段階のUGが可能で、ユニットカードに銅盾・銀盾・金盾のマークが付く。兵の見た目も変わる。

1UGで鎧守備は1しか上がらない為、相対的に素の鎧守備が高い兵種はあまり恩恵を受けられない。

多くの民兵は多段UGが比較的低LVの工房で可能、対して板金鎧などでは高LVの工房で無いとUGが不可能。

鍛冶工房系はLV3位までの発展で良いだろう。

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左から 無強化市民槍兵(布の服、革の帽子を付けている者もいる)・LV1市民槍兵(パデッド(詰め物)鎧に強化)

LV2市民槍兵(鎖かたびらにチェインコイフも着用)・LV3市民槍兵(重装鎖かたびらと鉄兜)・無強化重装長槍兵
(鎖かたびらとチェインコイフ)

アーマー/メイル/プレート

良く混同されがちなこの3種の単語で有るが、それぞれ用法が異なる。

  • アーマー(armor/armour)

    「鎧」全てを指す。レザーアーマーからフルプレートアーマーまで、防御する為の武装を指す。

    蟹の甲羅などもアーマーと呼ばれ、盾などの装甲はアーマーには含まれない。体の外殻部を強化する為の物を指すようだ。

    英語では缶に入った粉ミルクを「Armored milk」と呼ぶそうな。

    現代の軍隊でも「ボディアーマー」としての呼称が残っている。
  • メイル(mail)

    鎖や輪状の物を編み込んで作られた鎧の事を指す。日本でいうところの鎖帷子。
    語源はフランス語のMailleで網の意味で有り、
    メイルという単語は本来、鎧という意味では有りませんが、今日では鎖鎧の意味として使われています。
    イギリスではチェインと呼ばれ、フランスではメイルと呼ばれていました。
    また、これらが融合してチェインメイルという呼ばれ方が広まってしまった様です。
    しかしこれは正確には誤りで、メイルという単語そのものが鎖や網という意味の為、
    チェインメイルと呼ぶと、鎖鎖鎧の様な意味になってしまい、おかしな言葉となってしまいます。
    しかし、その分かり易さからチェインメイルと呼ばれている様です。
  • プレート(plate)

    直訳すると「板金」。その通り鉄鋼の板を鍛造した物を指す。

    これだけでは当然「鎧」の意味にはならないが、当時の板金鎧の隆盛からプレート=(板金)鎧と言うイメージが付いたようだ。

    無論、この単語が使われた鎧(ハーフプレート・フルプレート)は板金で成型された重い鎧を指す。

    ただし、小札鎧(ラメラーやスケイル)等の、板金を小片に加工して鎧にした物はプレートとは呼ばれない。

クロースアーマー(パデッドアーマー)

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下級の兵士が着込む鎧(?)。

要はただの布の服、何も装備していないのと同じで寒さ暑さ対策などの生活における機能は果たすが、戦場では別。

斬撃・刺突・殴打いずれにも抵抗力を持たない。この頃の布の材質は麻や毛皮。場合により亜麻や綿など。

意外な事では無いかも知れないが、この頃戦闘に従事していた人々の中でも最も多かったのがこの鎧と考えられている。

布鎧-革鎧-鎖帷子-板金鎧-極上の仕立て鎧とランク付けがなされるが、やはり上等になれば成る程数は少なく

経済力を持たない下級兵士や反乱兵にとっては、武器を用意するのがやっとで防具などを用意する余裕は無かった。

戦場での剥ぎ取り行為などで鎧を得る事もあったが、持ち主の体格などにより着装が容易でなかったり、また

重さを嫌ってあえて身に付けずに質に出したりなどもされていたと考えられる。

ファンタジーで出てくる野盗の類は、だいたい剥ぎ取った鎧や武器を流用して武装していたりする。

レザーアーマー

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チェインメイルとクロースアーマーの中間程度の守備力として表現されることの多い鎧、しかしm2twにおいてははっきりとレザーアーマーを付けている兵種は見られない。

レザーアーマーは板金鎧と並んで質の優劣が激しい鎧であり、革の素材とその加工により防御力にも大きく差が出た。

ただ単に叩いて鞣しただけの革は脆弱であるし、薄い程一枚の防御力も低くなる。重ねる事で多少の補強は可能。

やはり一枚のぶ厚い革の方が優位ではあるが、加工の手間や貴重さもあり、中々流通するものではなかった。

革の素材として多く流通していたのは当時家畜として一般的であった豚や羊、狩猟の対象としてのイノシシなど。ウサギやシカの革なども得られたが、こちらは防具用途では無く服飾用途に用いられた様だ。

高級な物としては牛や馬の皮革、これは鞣せばかなり頑丈になり、本格的なレザーアーマーとなった。一部ではカバやワニなどの素材もあったが、これは豪奢品としての用途か。

ミンクやイタチ、カワウソ、オオカミ、ビーバー、その他全ての毛皮を持つ動物は革を利用されていた。中世の皮革ギルドの発達はここにある。

チェインメイル

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みんなご存知鎖帷子。鎖かたびら騎士や重装長槍兵、下馬封建騎士などm2twにおいても使用される率がとても高い。

刺突△殴打△斬撃◎と言うそこそこの性能に柔軟性を持ち、安価。防護面積と重さは比例する。だが板金鎧よりは概ね軽い。

錆などで手入れが厄介だが、上記理由により中世前から広く普及していた。中世においてはこれ+ダブレットなどの鎧下や、サーコートなどとの併用、または

板金鎧の下に防御力の高い鎧下として併用された。

使い勝手の良い素材なので、形を変えて長く愛された防具である。

ホウバーク

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上記チェインメイルの一種で、ほぼ全身を覆う全身タイツ(またはセパレートタイプ)のような鎖かたびら。

かなりの重量を誇るが、それは腰のベルトを通すなどして全体に重さを分散するなどの工夫がされていたようである。

この頃の全身板金鎧はまだ改良の余地が多いにあり、重さ・関節部の動きにくさなどの課題が多かった。

その為代替として一時期このホウバークが使われていたのである。

シチリアのノルマン騎士が着装する他、キリスト教徒護衛兵などの武装に見られる。

史実ではノルマン騎士らが始めとし、十字軍においてバケツ兜と共に多いに流行したそうな。そしてその後は

柔軟性・堅牢さ・軽量化を得た、洗練された板金鎧に置き換わって行く事となる。

スケイルアーマー

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小札鎧、ドラクエなどでは「うろこのよろい」などで表現される安価ながら高い防御力を持つ鎧。

大小様々な金属片を糸で布に縫い付けるなどして仕立て上げられた、高度な鍛治技術を必要としない鎧。

金属片の材質や、それらを配置する密度により守備力と重さがトレードオフになる。ぎっちり敷き詰めれば斬撃・刺突に対してとても高い守備力を得られる。

殴打にはやや弱いか…またハルバードやビルフックなどの「引っ掛ける」系の武器に対しては小札を剥がされるためもろいと言う一面があった。

中世の経済力がなかったもの達に多く愛用された鎧。中東では上等な鎧を用意出来る将軍も、この様式の鎧を着装することが多かったようだ。

板金鎧の開発がなされるまでは実質最高強度を持つ鎧であった。古代ローマでも多く使用されていた。

コートオブプレート

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スケイルアーマーを裏返した鎧。すなわち衣服の裏地に金属の小片を縫い合わせてある。

いわゆる防弾チョッキのように隠匿性を持たせる他、雨などから金属を守り錆防止・衣服の意匠を付与する為などの目的があった。

ただ、その性質上絵画などからは装着しているかどうかが判らず、文献にてその存在を確認出来るのみ。

ラメラーやスケイルアーマーと同じくらい、古い歴史を持つ鎧のようだが…

無論m2twでもそういった類の装備は確認できない。鎧を着ていなさそうに見えて鎧守備がある兵種が装備していたりするのかも。

ラメラーアーマー

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スケイルアーマーと同じく金属片をつなぎ合わせた鎧であるが、これは金属片同士を紐でつなぎ合わせると言う点で異なる。すなわち下地に布が無い。

鎧の表面につなぎ合わせる為の紐が露出している為、スケイルとラメラーの違いは容易に知る事が出来る。

特殊な縫い合わせ方であるので、一つの金属片が引っぺがされてもそこからバラバラになると言う事があまり無い。

そして、破損を補修するのはスケイルアーマーと同じく容易(板金鎧に比べて、だが)。

金属の密度が高くなる為、スケイルアーマーを全体的に強化した感じの防御力。斬撃には強く刺突にはやや弱く、殴打に対しては効果が薄いのは同じ。

板金鎧が発達する十字軍勃発までは、東西問わず最高級の防御力を発揮してくれる鎧であった。

ハーフプレート

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騎士などが着装する全身を覆わない板金鎧、ガントレットやミトン、ヴァンプレースなどとも併用された。

重武装による機動力低下を嫌う場合、またはそれほど危険な状況で無い場合板金鎧の一部を省略した物を身につけ

軍人としての識別を持たせる意味でもこの様な鎧を付けていたとか。

後世のキュイラスと似たような形態。

フルプレートアーマー

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中世において武装重量が頂点に達した瞬間である。

銃砲弾を除く全ての攻撃からの防護を満たした武装であり、強力な威嚇効果・権威付けなどの目的もあった非常に金のかかった鎧。

初期の物はやたら重く、動きづらく、ランスを構えて突っ込んだ後はもはや乱戦すら出来ず、手綱と脚の締め付けで

陣に戻る位しか出来ず

引きずり落とされて農民たちにボコボコにされていたと言う…

無論、馬甲と合わせれば超重量でのランスチャージが可能であり、衝撃力は凄まじかったであろうが…

中世後期にかけてこの欠点は改良され、ルネサンス式プレートアーマーやゴシック式プレートアーマーが生み出されてゆく事になる。

ゴシック様式のプレートアーマー

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板金鎧の技術が頂点に高まった16正規初頭の産物である、ドイツで生産されていた鎧。

ランツクネヒト創設のマクシミリアン1世に肖り、マクシミリアン式甲冑と呼ばれた物もこの中に含まれる。

彼の名を冠したフリューテッドアーマーは可動性・軽量化・華美さいずれにおいても超一流の甲冑で、ミラノなどで生産されていた

ルネサンス式甲冑と並ぶ二大有名甲冑であった。

材質の洗練、適切な質の鋼の鍛造、焼き入れによる剛性強化、そして形状工夫による堅牢性の補助により独特の意匠を持つ鎧が開発された。

波打つ様な、蛇腹の構造を持たせる事で薄くても強度が出る構造にしたのだが、これはどちらかと言うとゴシック様式として

意匠として印象付けられる事が多いだろう。

m2twにおいてもゴート騎士がこの鎧を付けている事で知られる。また臨時指揮官のあの前の見えなさそうな全身鎧も

このゴシック様式全身鎧の特徴を持っている。時代に付いては触れないでおこう。

ルネサンス様式のプレートアーマー

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「ルネサンス」とは一般に文芸復興を指す用語であるが、甲冑の技術では状況がやや異なる。

先行するゴシック式甲冑の開発の時点で、甲冑の機能性の面はすでに最高峰に達していた。

となると、甲冑のセールスポイントは次第に「装飾性」が注目されるようになった。

甲冑のデザインにも流行り廃りが当然ながら存在し、

加えて、騎士たちは流行遅れの甲冑を着て「田舎者」となじられるのを一番気にしていたらしい。

技術面での変化も、こうした装飾に関連したものが多かった。

ゴシック式では打ち出しで強度の補強や飾り付けをしていたが、

この時期では代わってエッチング(版画の原版に使われるような、薬品などで金属を腐食させ彫刻を施したもの)が登場する。

実用面では、銃弾を逸らすように胸甲の中央に鎬(刀剣などにも見られる峰のようなもの)が打ち出されるようになった。

ルネサンス式とはこうしたエッチングや鎬を持つ甲冑のことで、

そのため「ルネサンス文化の」というよりは「ルネサンスという時代の」甲冑といったほうがより的確である。

特に甲冑の生産が折から盛んであったイタリアでは、このルネサンス式の甲冑もやはり西欧各地で相当な人気を誇った。

中でも有名なのが、ミラノに本拠を置くミッサーリャ家とフィレンツェのネグローニ家である。

装飾性が重視されたこともあって、現存するルネサンス式甲冑の見栄えはどれも芸術的価値が高いものが殆どである。

m2twではランサーやジャンダーム、装甲を施したドゥカーレ名門兵などが着ている甲冑がコレ。

ファンタジーやRPG一般に登場する飾りつきのプレート鎧はこのルネサンス式を模したと思われるものが多い(気がする)。

有名どころでは、コミック『ベルセルク』で聖鉄鎖騎士団の団員が着用している鎧がこれに近いかも。

胸甲(キュイラス)

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胸部を保護する防具で、ざっくり言ってしまえば剣道の防具の「胴」とほぼ同じ構造。

「ブレストプレート」との名前で馴染みのある人も多いのではなかろうか。

板金鎧が登場するころになるとクロスボウやロングボウ、そしてなんと言っても銃の登場によって鎧の頑丈さはほぼ意味を成さなくなった。

特に銃は扱いやすさとその威力で瞬く間に普及し、その弾丸を防げる防具はないに等しかった。

しかしそんな銃でも二つの欠点があった。射程と命中精度である。

初期の火縄銃であれば有効射程は100mほど、マスケット銃でも200mを超えることはなかった。

また経験豊富な銃手であれば敵が50mほど接近してから発砲したという。

これは18世紀まで状況は変わらず、アメリカ独立戦争時のイギリス軍では「敵の白目が見えるまで接近してから発砲せよ」というのが常識であった。

そのくらい銃の命中精度については信用が足りなかったのである。

そこで一度は廃れたかに見えた騎兵がにわかに注目を浴びる。

騎兵は、その機動力をもってすれば、銃の命中精度や弾丸の装填にかかる時間を考えるとかなり有利な兵科であった。

こうして中世を通して重装であった騎兵は次第に軽装になっていったが、

それでも胸部を守る胸甲と兜は相変わらず騎兵の一般的な装備であり続けた。

胸甲cuirassにちなんだ重騎兵にフランスの胸甲騎兵(キュイラシエCuirassier)がいる。

この胸甲騎兵は特にナポレオン戦争でフランス騎兵の花形として活躍し、

またこの時期に槍騎兵が復活したことと相まって騎兵という兵科に対する再評価がなされるきっかけともなった。

バーガネット

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アーメットと同じく全体を板金で成形するタイプの兜であるが、こちらは前面部の開放度合いが大きくなっている。

喉元から完全に跳ね上げられる様になり、はね上げた状態であれば多大な視界の確保が可能。鎧の軽量化が始まった15世紀後半辺りにこの変化が起こったのだと考えられる。

中には完全に前面部の覆いを省略した開放系バーガネットもあったようだ。これは冒険家部隊やアヴェントゥーロ、コンキスタドールなどの胸甲兵が着用している。

アーメット

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中世後期に登場したフルフェイスタイプの兜。

構造としては現代のバイクライダーが装備するフルフェイスに近く、喉元を完全に覆う形状に加えて面包が上にスライド可能。

最も騎士っぽさが出ている兜かも。

バシネット

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前述のアーメットの原型となった兜であり、さらに遡るとコニカルヘルム一般を源流に持つ。

下馬騎士道騎士などが装備しているてっぺんと口先が尖った兜であり、バイザー構造を持ち前面部を跳ね上げる事が出来る。

尖った構造は斬撃を逸らす為と言われる。また、通気口としてに嘴に穴を開けたり…なんかもしていた様だ。

サレット

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ドイツ圏の重装兵士が装備している事を見かける事が出来る兜。

独特の目庇が付いた兜であり、射撃手や杖剣民兵、重装ビル兵などが被っている。

ケトルハット

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大盾クロスボウ射手やトリポリ従士が装備している幅広の兜。

中世ヨーロッパで広く下級兵士に愛用された兜であり、意匠性を凝らした物などが買えない層に人気があった。

騎兵特有の上段からの斬撃に大きな防御力を発揮したし、攻城戦においては城壁から投げ落とされる石などの防御にも有用。

食事の椀代わりにも使えたし、強い日差しなども遮られるなど、色々と便利だったらしい。

見た目はあまり格好良いとは言えないが。

ペサギュ

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プレートアーマーの脇に付いている円板状のアレ。

脇の大動脈を狙った斬撃や刺突を防御する目的で配置される。

ガントレット

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籠手、後述のミトンとは異なり五指それぞれに独立して装甲が分割されている。

この様な籠手が開発されたのは板金を加工する技術が発達した中世以降の話で、それまでは上腕部に板金を巻き付ける程度の物であった。

十字軍の頃、鎖かたびらの作製技術が発達し、鎖で編まれたミトンが開発される。しかしこれは馬の手綱を操作しづらい物で課題点が他にも多かった。

そしてガントレットが開発され、緻密な手の動きを大きく妨げることなく高い防護効果が発達する。

後述のミトンと異なり、こちらは貴族などの比較的裕福な物が身につけることが多かったようである。

ヴァンブレース

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要は手甲。手を覆うのではなく腕を覆う物を指す。

一枚の板金を加工して反円筒状にして装備する物や、複数の細い板金をスケイルもしくはラメラー状につなぎ合わせた物も
併せてヴァンブレイスと呼ぶ。

敵の攻撃を受けるのに役立つが、板金鎧の発達と共に全身鎧の一部に組み込まれていくこととなる。

一時期中世ヨーロッパでは、ヴァンブレースやレッグガード、キュイラス等をファッションとしてオシャレに組み込む

流行が存在したのだとか。勿論ガチガチに着込むのではなく、アクセントとして付けていたらしい。

ミトン

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現在でもお料理のお供として使われているミトンだが、これの発祥は中世ヨーロッパの武具から。

「籠手」であり、ガントレット等と似たような機能であるが手の甲を主に覆う形態の物を指す。

トゲなどを付けて殴打用の武器として使っていた事もあるようだ…

↓のバケツ兜騎士がはめている鎖で編まれた手袋で、五指で無い物もミトンと呼んだ。

バケツ兜

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一部のm2twプレイヤーに絶大な人気。そのセンスの無さが良い。完全に顔を覆う兜で、グレートヘルムやヒュームなどと呼ばれる。十字軍に伴って広まった。

打撃には弱いが斬撃・弓矢には強い。

凄く重くて息苦しい、視界が悪い。

だがそれが良い。

ちなみにこういう鉄兜を被る時には当然そのまま被っていたわけではなく、ターバンの様なものを頭に巻いてから、兜をかぶった。

そうすることで多少頭頂部に掛かる負担が減る…が暑い地域なんかでは地獄だったろう。

コニカルヘルム

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「円錐状の」兜。

材質は木に皮を張り付けた物や、金属製の物まで様々。目庇は無く顔を覆う面積は少ないが、装着性ではかなり良い部類。

十字軍以前から、造りが簡単で特に北欧で多く用いられていた兜、無論南欧やイスラム圏でも似たような兜は見られる。

m2twでは傭兵クロスボウ射手やギャログラス等が装備しているのを見かけることが出来る。

サーコート

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鎧の上に着る陣羽織の様な物、十字軍に後広まった。

当初の目的は雨や湿気から鎧やチェインメイルを守って錆を防ぐレインコートのような物であったそうだが

その内に装飾性が重視され、身分や所属を表す意匠が施されるようになったとか。

レッグガード

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すね当て。やはり脚を斬りつけられても戦闘不能になることが殆どだし、重要な血管群も深く切り込まれると傷つけられ、大出血で命を落とす。

この様な経験則から、脚を守る防具は古くから発達していた。ヴァンブレイスのように一枚板からレッグガードを作る他

複数枚の細い板金を脚に巻き付ける、チェインメイルの生地を加工する等の工夫があったようだ。

特に騎乗の戦士は歩兵から脚を狙われることが多い為、このレッグガードと逆涙滴状の形のシールドが発達し

脚を守ることに重点が置かれたと言われている。

拍車

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騎士の鎧の踵についている、トゲ付きの小さな車輪。

そこまで鋭くとがったものではなく、これで馬の腹を蹴ることで走り出す合図を伝える。「拍車をかける」と言う単語の元。

車輪状の物でなく、太い突起の物も存在しこちらは「棒拍」と言う。金装飾された物が多く、騎士の象徴にもなっていたのだとか。

馬の操作に関しては、この拍を使って馬の腹に刺激を与えることで指図を伝達する。

その際尖り過ぎていると苦痛を与え、馬がパニックになる為に実用的な物は少し先が丸められていたりしたようだ。

他にも馬に指図を与える方法として轡・手綱・脚の締め付け・坐骨の位置の移動・鞭・声などが用いられた。

サバトン

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鉄の靴。

足底部は覆わない、言わば足甲。やはり全身鎧の一部として機能し、騎乗時の戦闘における下からの斬撃から足を守る役割をした。

グリーヴ

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レッグガードと同部位の防具。

14世紀に入り全身鎧が発達してからの、一部としての名称とされるが機能は全く同じ。

一枚の板金を形成して造られた物が多い。

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小型丸盾からカイトシールド(重装長槍兵が持っているような大型盾)、大盾クロスボウ兵の大盾や下馬封建騎士の持つヒーターシールドまで様々。

基本的に両手がふさがる場合は持てないが、意外と弓兵は小型盾を装備している事が多い。

大体歩兵の盾守備は3か6、騎兵は殆どが4。勿論無いと0。

市民兵や市民槍兵はこの盾守6が生命線だったりする。

この時代の盾は、ほぼ全てが木製、東西問わずそれに絵を描いたりして独特の意匠を凝らしていた。

上等なものになると縁が鉄で固められたり。

騎士が持つ盾は下からの攻撃から脚を守れるように三角形や逆水滴になっているものが多い。

下に伸ばすことにより、脚部防御を容易にする仕組み。

これに対し、東欧や中東では正円形の盾が歩兵でも騎兵でも使われていたようだ。

クロスボウ兵は畳半畳程の大きさの大盾を使い、これに隠れてクォレルの装填を行った。

マスケットが登場する頃にはこの大盾は廃れている(到底弾丸を防げる盾は存在しなかった)。

剣や槍の攻撃、矢を防ぐには有用な防具であったが…銃弾の登場と共に姿を消した。

カイトシールド

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鎖かたびら騎士や重装長槍兵が持つ、逆涙滴形状を縦に延ばした形の盾。

それまでの主流であった円形の盾に取って代わり、9世紀頃から姿を表した。ノルマン人が主に最初使い始めたようで、バイユーのタペストリーにも描かれている。

長大な面積を持ち、盾としての機能は抜群であったが、重量がある為取り扱いにはやや難を要した。その為盾の持ち手として2箇所並行にハンドルがつけられ

片手でも取り回しが容易になるよう工夫がされていた物が多い。

騎乗の戦士が扱う物などは特に縦長く、脚を護る様になっている。また視界の確保の為か上部分が切り取られているタイプのカイトシールドも存在する。

ヒーターシールド

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下馬封建騎士などが使用する、やや小振りの盾。

ヒーター・スタイルと呼ばれる中世イングランドやフランスの盾の流行形状らしいが、語源は不明。イベリアやスイスにも似た形状の盾はあるが

ヒーターシールドは天辺が水平に切られており、下部は尖っているのが特徴か。

ぶ厚い木材を鞣し革で補強し、淵は金属で補強された物が一般的であったが、稀に全面板金の重たく頑丈なものも存在した。

戦場で実際に使われることも多いが、ジョウストやトゥルネイなどの競技でも主流の武装であったらしい。

バックラー

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小型の盾。直径は20cm程度の大人の掌程のサイズから、50cm程度の手先から肘までサイズもあった。

パリィング・ディフレクティングを主目的とした盾で、矢玉からの防御には向かない。だが近接戦ではその取り回しの良さから息の長い防具となった。

中世初期頃から使われ始め、中世が終わり近世に入り決闘などが近接戦のメインになった時代でもまだ使われていた。

とても軽く、片手で簡単に扱える為技量が無くとも格段に近接戦防御能力を高める事が可能。また熟練した者が扱えば鉄壁の防御となり、更に武器としてバックラーで殴りつける事もあったとか。

二の腕にバックラーを括り付け、剣と盾を一本の手で使う様に工夫していたというケースも有るらしい。

ロングボウ

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普通の狩猟用弓(全長120cm以下)よりも長大な、全長120〜180cm程の弓の事。材質はイチイの木など。

長射程で、クロスボウを凌ぐ連射速度から、銃の登場後も総合的には飛び道具最強であった。

欠点は、かなり訓練しないと使いこなせない為、戦時のロングボウ射手の補充が困難だったこと。

銃のテクノロジーが発達して、安価に大量に迅速に、銃兵部隊が作れる様になるとロングボウ部隊はその姿を消して行った。

一説では500mもの飛距離を誇り、クロスボウの6〜7倍の連射速度であったらしい。

ボドキン・アロー

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ロングボウと組み合わせてよく使われていた矢の種類。

ビラミッドの様な重たく大きな鏃が特徴で、その形状や鋭さにより鎖帷子や生半可な鎧は貫通する(ゲーム中ではAP効果として表現されている)。

ボドキンとは千枚通しのことなんだとか。

ちなみに中世においてはボドキン以外にも様々な矢がある。

有名なのはイングランドのエルム・アロー(楡の木の矢)、ただの木を削りだした農民御用達の矢。

上等なのではバーブド・アローと言う二股の矢じりの物や、狩猟用のを流用したにギザギザの刃を付けたものもあったとか。

残念ながらゲームでの矢の見た目は変わらない…

クォレル

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ボルトとも。

クロスボウで使われる矢の種類。

一般的に短く、太い。

火矢

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弓兵が何処からともなく出して切り替える武装。

麻屑などに松脂を浸し、それを矢じりに巻き付け、あらかじめ用意しておいた松明で着火する。

燃焼持続は短時間、雨では勿論使えない。が、当時は水を満足に用意できない防衛拠点も多く

火矢を射かけて火災を引き起こすのはかなり有効な戦法であったとか。

消火の為に貴重な水を潤沢に使うわけには行かない場合は、生石灰や砂、尿などを使っていたとか。

無論敵兵に対しても、通常の矢じり+火なので確かに効果的かもしれないが…

矢じりに着火物を巻き付ける、着火する、狙うと言う動作をすると大幅に隙が生まれるので、あまり現実的ではないだろう。

実際に史書でのそういった火矢の使い方の記述もない。

ただし、威嚇効果に火を使った前例はあるようでアンナ・コムネナ(ビザンティン王女)の記述によると

1091年に槍の先に松明を括りつけ、槍衾を敷いた兵士の姿がある。

また、今作ではクロスボウは火矢を使えないが、火矢を扱うクロスボウもあったようだ。

(それ専門に開発されたいわゆる「手持ち型火炎投擲機」)

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↑アイルランドのお祭り。

トンカチ

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ロングボウ射手や自由民弓兵が装備するセカンダリウェポン。

「ポコッ♪」と言うSEがしそうな可愛らしい見た目の武器。

要は木槌の類であろうが、しっかりAP効果が付いており意外と近接攻撃は強力。

が、射手たちは防御力が皆無なので…トンカチを使って戦わせるのは最後にしよう。

一応「マレット」と言う正式名称が有るらしいが…

1415年のアジャンクールの戦いで大勝利を挙げたイングランド軍には、騎士だけでも1,500人以上の捕虜がいた。

当時の常識では、騎士階級以上の貴族は身代金のために保護されることが多かったが、

捕虜の監視に兵を回す余裕もなく、加えて戦闘中に行李部隊が大損害を被ったこともあり、


イングランド王ヘンリ5世は捕虜の処刑を決断した。

このときイングランド貴族ら皆が捕虜の殺害を拒否したため、弓兵ことヨーマンたちがこのマレットを振り回して捕虜の一斉殺害に及んだ。

そのため一説ではアジャンクールでフランス側の損害は10,000名以上にも上るとされている。

複合弓

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複数の素材を組み合わせて作った弓の事、コンポジットボウとも。

弓の外側と内側で違う弾力の素材を張り合わせ、剛性を増したり小型でも長距離を飛ばしたり弾道を安定させたり弓自体の強度を増したり。

古代から、特に騎馬民族が多く使用した。スキタイ・モンゴル・マジャール・パルティアなどなど。

日本の弓道でも、現在のカーボン弓等はこのスタイルである。

これに対し単弓は、木などを削りだして作った単一の素材の物。

比較的簡単に作れるが性能面で劣る。

イングランドのロングボウの多くはイチイの木を削りだした単弓で、その飛距離を伸ばすために大型化したのだとか。

ただし、イチイの木を切り出すときに、弓の外側と内側に弾力が異なるように削りだしていたらしい。

この為ロングボウは、複合弓の様な特性が備わっていたとか。

ハルバード

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A.D.1000以前にはスイスで似たようなものが使用されていた。と言うか、この様に複数武器を組み合わせる試みは幾つも有った。

斧槍・鉾槍等と訳される、槍・斧・鉤爪を備えた物が一般的にハルバードと呼ばれる様になる。

時代によって斧の大きさなど形状もまちまちだが、非常に多彩な攻撃が可能。

AP属性があり、これを持つ兵種の多くは槍壁隊形が可能。

その為、騎兵突撃に対してもある程度パイクと似たような防御力が得られるが、リーチが短い為場合によっては構えている兵士に先にランスが突き刺さってしまう。

また、両手持ち武器である為盾を持てず防御力が低くなってしまうのはご愛敬。

歩兵同士での戦いであれば押し並べて他の武器を持つ兵より有利を得やすい。

また、騎兵への攻撃時に攻撃力ボーナスを得られる。

ビル(武器)

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イングランドのビル兵が遣う両手武器で、元は農具のビルフックと呼ばれる鎌や鉈の様な物。

長い棒に鎌をつけた様な武器で、史実では長斧の様に振り下ろしたり、鉤爪で鎧を引っ掛けて引き倒したり馬から引き摺り下ろしたりした。

騎兵との交戦中に攻撃力ボーナスを得られる。

また、素の攻撃力もなかなかの物。

ヴルジュ

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13世紀のスイスで生まれた武器、ブルジュ・ヴォヴジュ等の呼称もある。フランスのヴルジュ兵が持つ。

因みに英語版m2twではパルチザン(Partisan)と称される。

薙刀+鉤爪で、ビルと同じく騎兵への攻撃にボーナスがある、この鉤爪は城壁等を登る際にも使用されたとか。

ヴルジュ兵はハルバード兵と同じく槍壁隊形を取れる。リーチがパイクより短い為、パイクほど有用な対騎兵突撃効果は得られそうにないが…

ビルに比べると、槍壁隊形が使える分ちょっとだけ攻撃力が低め。騎兵への攻撃にボーナス。

杖剣

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マイナー度っぷりでは群を抜く武器。

デンマークの杖剣民兵のみが使用し、槍壁隊形が可能。

民兵が防衛の為に発案した杖の先に剣を括り付けた武器だとか。

リーチを生かして防衛に有効な武器だったらしい。

槍と何が違うのか、それとも槍が不足していた為間に合わせで作った武器なのか?

デンマークの戦術MAPでの行軍は、槍壁隊形をOFFにしないCPUが良くこの部隊に律速されてノロノロ移動する様を見られる事が出来る。

AP効果と、騎兵への攻撃力にボーナスがある。

史実では16世紀、ランツクネヒトの傭兵の記録に「スカンジナビアの兵士が、まるで剣を杖にくくりつけた様な武器を扱っている」

との記述がある。

その他にもスカンジナビアでのこの武器の目撃は多く、デンマークやノルウェーなどで使われていた武器であったことの裏付けになる。

その形態は槍やハルバードに似るが、主な攻撃方法はアウトレンジからの刺突で、斬撃に使われることはあまりなかったらしい。

ベク・ド・コルバン

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Bec de Corbin、「カラスの嘴」の意。

下馬イングランド騎士や下馬名門騎士、下馬ポルトガル騎士やヴェネチア重装歩兵などが使う最強の両手武器。

戦闘用ツルハシであるウォーピックに槍の穂先を付けた、最高水準の実用的な徹甲武器。

14世紀のフランスが発祥と言われる。

形態は一定でなく、槍の穂先を省略したただのウォーピックがこれに分類される事もある。

基本的にハルバードを短くし、頭部の重量を増した作り。

鎧に食い込めば深く貫通し、致命傷を与える…騎兵に対してもボーナスあり。

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杭だ!杭だ!杭の為のわが王国だ!

ロングボウ射手/自由民弓兵/ロングボウ従士射手/リトアニア弓兵/イェニチェリ弓兵が使用可能な特殊能力。

戦闘配置時に設置でき、戦闘が始まったら除去は不可。

杭が尖ってる方向から走って侵入した騎兵を無条件で刺し殺す、HP2の将軍護衛兵でも一撃死。

歩兵や象兵、走らない騎兵には無効。

舗装道や岩山、橋等の堅い地形には打ちこみ不可。

これを狙って、わざと舗装道を建設せず、橋の守りを盤石にする戦法もある。

城内の守りでも、たまに設置できる場合がある。

(余談であるが、ロード画面のシェークスピアの「馬だ、馬だ(ry」のセリフのくだりは本来は「馬を、馬をここへ!

馬のためなら王国のひとつでもくれてやる!」というニュアンスだったりする

つまり、「~と引き換えに」の"for"を「~のための」と誤訳した。)

大盾

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中世後期のクロスボウ兵愛用の一品。

クロスボウは矢の装填中無防備になるため、特に飛び道具から身を守るために考案。

m2twのように背中に担いだり、つっかえで立てかけたりと使い方は様々。

ただし、残念なことにクロスボウ装填中で盾を敵にに向けている時の防御効果は無い模様…

英語のPaviseは大盾製造の名産地がイタリアのパヴィア(ミラノのちょい下の町)であったことから。

(なのでもしファンタジー作品に大盾クロスボウ兵が出てきてもその盾は「パヴィス」という名前ではありえないだろう…)

集団で大盾を担いで走る姿を後ろから眺めていると…(特にハンガリー)

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メイス

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Mace、戦棍とも。棒の先端に金属塊や重量のある刃を付けた武器で、AP属性を持つ。

神聖ローマやイスラム勢力が好んで使用し、基本的に剣を奮うより強力。

当時、発達して行く鎧に、乱戦時には剣では有効打を与えづらい為考案された武器と言われる。

特にチェインメイルやチェインコイフ(鎖で編んだフード)着用相手には剣よりも断然有用な武器であった。

トゲの付いたものはその形状から「モーニングスター」(モルゲンシュタイン、明けの明星)、

あるいはブラックユーモア的に「聖水スプリンクラー」(頭上にメイスの一撃を喰らって血が飛び散る様から)とも呼ばれる。

メイス自体は言ってしまえばただの「棍棒」であり、石器時代から存在したような兵器である。

対人殺傷力を高めるために進化が進んだ剣に対抗するために進化が進んだ鎧に対抗するために、一巡して戻って来た武器と考えられなくもない。

クロスボウ

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当時、戦争により様々な武器が発明されて行ったが、その中でも最も心血を注がれたのがこのクロスボウかもしれない。

問題になったのはいかにその連射力を改善するかであったが、結局のところ革新的な発明は起こらなかった。

その間に銃と言う新兵器が発達し、人々の興味はそちらに移って行くのだが…

クロスボウの歴史は謎に包まれており、中国の「弩」が伝来したとも、古代ギリシア・ローマ時代に原型があるともいわれる。

ともあれ、クロスボウはローマ帝国崩壊後の西欧では狩猟用具として利用されていたらしい。

記録に残る最古の活用例では、947年にフランスのサン・リス市がヴァイキングに包囲された際に防衛軍で使用されたというものである。

また1066年のヘイスティングズの戦いでのノルマン軍の弓兵の一部にもクロスボウ兵が混じっていたようだ。

クロスボウの活用で有名なのは、十字軍でのイギリスのリチャード獅子心王などがあげられる。

皮肉にも彼は自らが見出した兵器の矢に貫かれて命を落とすことになるのだが…

織物や造船・流通システムの発達など、テクノロジーの発達は人が集まるところから起こるのが常であった。

当時多いに栄えていたイタリア半島では様々な技術者やそれらの発明に出資するパトロンが存在し、その為クロスボウも多いに開発研究が進んでいたのだと考えられる。

しかし、様々な技巧を凝らしても、連射が速く・壊れにくく・安価に大量生産でき・素人でも扱いが簡単、という理想のクロスボウは開発し得なかった。

因みに、クロスボウにも様々な形態があるが、本作で使用されている形は全て同じで鐙が付いているウィンドラス巻き上げ方式(レバーをぐるぐる回して弦を巻き上げる)の模様。

特に兵種で連射力に差は無い。

騎乗クロスボウ兵は片手巻上げのクレインクイン式か。



教皇がクロスボウの残酷な殺傷力を憂いてキリスト教徒に使用禁止令を何度か出したことは知られている。

しかしその真の理由は、クロスボウは必殺の兵器であり、殺してしまうと身代金を取り立てられなくなるからである。

そのため殺しても構わない異教徒相手には逆に推奨された。

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(左)m2twでのミラノ農民が持つクロスボウ (中央)射撃の瞬間 (右)弦巻き上げ・リロードの様子

ツヴァイハンダー

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Zwei hander、全長約1.8mの大剣。14~15世紀で神聖ローマ帝国で愛用された、ランツクネヒトの主武器の一つでもある。

騎兵突撃を阻むパイクの柄を切り払った事でも有名。

リカッソと呼ばれる二つ目の刃側の握りがあり、刃が付いていない。

これになめし革等を巻きつけて持ちやすくしていたと考えられる。

クレイモア

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Claymore、ハイランダー名門兵が操る両手剣。1mちょっと位で意外と両手剣の中では小さい方なんだとか。

スコットランド人部隊が好んで遣ったとされる。

18世紀に使用されたクレイモアは全く別物で、サーベルっぽい形。

こっちの方はスキアヴォーナとも呼ばれヴェネツィア原産でストラディオットも愛用した。

只<良く見破ったな!

ダーク

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ハイランダー御用達の短剣・投げナイフ。

鋭い刃先を持ち、切るより付く方が得意。森の中での戦いにおいてはこの様な形状の方が使いやすかったのか。

なめし皮で作った肩掛け紐に、何本かのダークを差し、手には小型の斧、即席武器として削りだした樹木の投槍など

中世のハイランダー達の戦法はそのような物であったと考えられる。

パイクも豊富にある森林から素材を調達したのだろう。

バルディシュ斧

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ロシアのバルディシュ斧兵が装備する片刃の斧。

かなりブロードな刃であり、叩き斬る他に撫で斬る使い方もある。

相当重量がある武器であるが、両手武器兵科としては真ん中くらいの攻撃力。

銃が発達した時代においては、地面に突き刺して銃架の代わりにしたとか。

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バルディシュ斧の石突きを地面に挿して銃架にする銃兵

タバール

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エジプトの近衛隊タバルダリイヤが持つ両手斧。

その割にはコンパクトで、斧の端部分が湾曲、敵をひっかけ倒したりするのに使えるそうな。

長槍

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2m位の槍。市民槍兵や重装長槍兵が装備、騎兵に対する攻撃力+8。

グレードアップすると両刃の槍になりカッコいい。

短槍

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1m位の槍。市民兵などが装備し騎兵に対する攻撃力+4。

見た目がちょっと貧弱。

粘土の角

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最弱の武器。

イスラム陣営の優勢時の軍師アナウンス「敵は粘土の角で戦っています!」より。

これに限らずイスラム軍師は独特なセリフ回しが多い…

He fights with horns made of clayで検索すると分かるがアッチのことわざ、慣用句らしい。

また「ねんどのかど」ではなく「ねんどのつの」である。

ギリシアの火

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古代ローマ帝国で使われていた可燃性液体。

液体ではあるが、可燃粉末も添加されていた模様。

そのレシピには未だ謎が多く、時と場所で異なる組成であった場合もあるらしい。

水に浮き、船を燃やしたりもして、相当な猛威を奮ったらしい。

ハンドガン

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「射撃手」が用いる火縄銃のプロトタイブ。タンネンベルクガン・小銃とも呼ばれる。

火縄銃だヒャッホイと喜んで雇用してその短射程(55m)に裏切られた人も多いはず。

一応Kingdomsの四キャンペーンでは射程が向上して95mになっている、しかし短射程の弓矢より短い…

タッチホール式で、もののけ姫でも登場しているタタラの一般兵が使用していた火縄をズボッと突っ込む点火方式。

それゆえ、片手で狙いを付けなければならず非常に精度が悪かった。

ただし威力と恐怖効果は健在、再装填の長さも。

その性質上、敵との直接交戦も多かった為、火縄銃兵よりは重武装している(盾は持たない)。

交戦の直前に一発見舞ってそのまま白兵戦、と言う使い方も出来なくはないだろう。

火縄銃

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m2twではマッチロック式の銃として呼ばれる。アルケブス(Arquebus)・アークィバスとも。

マッチロック式とは、引き金を引く事で火縄を挟んだバネが火皿に接触し、火薬を点火させる銃の様式の事。

火薬発見のイベントから解禁される武器であり、銃弾が命中した部隊は大きく士気が下がる。

なお、銃声を聞かせただけでは別に士気は下がらないので注意。

まだ精度が悪い為射程距離は120mと短く、先込め式のため連射も遅い。

が、威力はインフレしており、最弱の銃手でも最上級のクロスボウ並みの威力を誇る。

マスケット銃

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「マスケット」だけで銃を指す為、マスケット銃と呼ぶのは正確には名詞の二重使用。

マスケット兵はマスケティアと呼ばれる。

同じくマッチロック式の火縄銃であるが、砲身に改良がなされている。

ライフリングは施されていないものの、長くなった銃身は射撃精度と射程距離を向上(120→180m)させている。

が、先込め式の為やはり装填速度は遅い。

余談ではあるが、この時代には様々な銃が日進月歩で開発研究されていた。

サーペンタインロック式からホイールを使ったり、クロスボウのメカニズムを応用する物まで様々。

m2twのようにマッチロック式かタッチホイール式しか出てこないと言う事はまずあり得ない。

興味のある方は13世紀から16世紀、更にはその先の時代「銃」という物がどのように発展して行ったか調べてみる事を強くお勧めする。

ただ、マスケット自体はそれほど進化したわけではなく、銃剣の発明が目立つくらいで、ナポレオン率いた兵士が持っていたのは似たようなマスケットであった。

ジェザイル

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Jezail、マスケットの一つ。ムーアのらくだ銃手が使う重量があり細身の長い銃身の銃。

羊銃とも呼ばれ、アフガンやインドなど中東地域で幅広く使用された。

カリバー銃

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エクスのcaliburではなくCaliver、ラテン語の「qua libra」の転写で「標準サイズの~」と言う意味らしいが…詳細は不明。

ブリタニアキャンペーンにてアイルランドのカリバー銃兵が使用する射程は普通な銃。

マッチロック式の銃の一つで、火縄の点火機構がかなり複雑。当時の技術力の高さをしのばせる。

点火した火縄をセットし、自転車のブレーキのようにレバーを握ると火皿に点火する。

この銃が登場したのは16世紀からのようだが…

ピストル

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神聖ローマのライター(竜騎兵)が使用する短銃。

射程は短い(投槍より更に10m短い45m)が威力は火縄銃のそれに劣らず、恐怖効果ももちろんある。

「ピストル」という言葉の由来については諸説があるが、

・短剣の名産地でもあったイタリアのピストイア市で盛んに生産されていたから。

・チェコ語で筒を意味する「ピスタラ」(チェコではフス戦争で反乱軍が大量のハンドガンを使用した)から。

などが有名な説である。

バリスタ

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大きな矢を打ち出す兵器。古代ローマから使用される由緒ある兵器。

特筆すべきはその精密射撃っぷりで、短い射程180mを補う程。

(というか、バリスタ以外は対部隊への攻撃時に大幅な精度低下がかけられているようだ)

横隊に真横から矢を飛ばせば、10人くらいまとめて薙ぎ倒す時もある。

低い位置から矢を撃ち出すので、大砲同様発射時には目の前を他部隊に横切らせないよう注意。

カフェのbaristaとはスペルが違い、こちらはbalista。

カタパルト

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原始的な兵器。ただし飛距離が中々に長く、トレバシェット建造には6400もの建設費を支払わないといけないためこちらで済ませる事も多いだろう。

射程は200m、バリスタよりちょっとだけ長い程度。ただし弾の威力は3倍。

また、発射位置が高い為、兵士の後ろ側から撃てると言う利点がある。

台車と石を載せる梃子とが動物の腱を束ね合わせたもので繋がれており、それのねじれを利用して石を飛ばす。

つまり輪ゴムをねじって元に戻る力である。トレバシェットと比べるとあまり強い力ではない。

トレバシェット

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攻撃命令出してから発射までの間隔が全特科中最速(7秒。通常他の兵器は20秒くらいかかる)、

ある程度の高さの壁ならその投射点の高さから壁越しに攻撃可能、など高い総合コストに見合う便利兵器。

威力はカタパルトの更に3倍で、射程距離も285mといきなり伸びて射石砲に迫るほど。

牛の死体も投げつける事ができ(射程は半分程度になるが)敵を「不快」状態に出来る。

「不快」状態になっている(旗が緑色に光っている)では士気の下がり方が激しくなるらしい…

ちなみにこの状態は敵味方問わず接近しただけで移るので注意。

注意といっても、どの程度の影響があるのかは詳しくはわからないが…

拠点都市に牛の死体をしこたま投げ込んで、退却して、拠点を疫病状態にする。なんて事も出来るかもしれないし出来ないかもしれない。

中国では回回砲と呼ばれるトレバシェットに似た兵器が早くから存在してたとか。

前に付いている大きな箱みたいなところに錘となる石などを入れて、梃子の反対側には石や牛の死体を入れてロープで繋いでおく。

繋いだロープを断ち切ると石の重みで石や牛が飛んでいく仕掛け。

三国志の官渡の戦いに登場する霹靂車がこのトレバシェットだと言われている。

大砲

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火薬の爆発による推進力で大きな石などを飛ばし、遠距離の目標に痛烈な攻撃を加える兵器。

銃・クロスボウ・鎧などと同じく中世でテクノロジーが発達した兵器。

最初期の射石砲ですら、 大砲以外の全ての兵器の射程距離を凌駕する。

その後、鋳造砲・カルバリン砲・バジリスク砲と射程距離が伸びてゆき、最上級のバジリスク法では射石砲の1.3倍程の射程まで伸びる。

弾の威力も大幅に増し、旧兵器に比べコンパクトな為狭い場所でも進行に比較的もたつかない。

頑丈な塔を破壊しなければならないなら複数必要だが、拠点の弱点である門扉の破壊だけなら、大城砦クラスでも射石砲1ユニットで充分である。

射石砲

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ヨーロッパで実用化された最も初期の大砲。

火薬の発明は11世紀の中国であったが、12世紀には早くも西方に伝播しイスラム圏でも多いに試行が繰り返された。

たとえばムーアは13世紀半ばにカタパルトやトレビュシェットを利用した火薬の投擲法を試みている。

西欧で火薬の調合が知られる最古の例はイギリスの修道士ロジャー・ベーコンであり、

その比率は硝石が41.2%、硫黄と木炭がそれぞれ29.4%ずつである。

大砲の出現は諸説があるが、現在確認できる最古の例は1326年頃に描かれたウォルター・オヴ・ミルメートの手写本に見られるものである。

そこに描かれた大砲は、架台に水平に固定された壺型の射出器に太矢のような射出体が込められたもので、

この発射装置は俗に「ミルメート・カノン」と呼ばれる。

これが筒状の砲身を持つようになるのはさほど時間がかからなかったらしく、

1330年代にはゲーム中に登場する射石砲の原型が製作されていたらしい。

英語のcannonの語源はギリシア語のkanun、ないしはラテン語のcannaであり、どちらも「管」を意味する。

フィレンツェの文書によれば、1326年2月11日の記述で共和国元首が2人の男たちに大砲の砲身と砲弾の製作を命じている。

また百年戦争序盤のクレシー戦(1346)でイングランド軍は「クラッケイズ」と呼ばれる射石砲を使用したという。

射石砲は鍛造(板金を熱して叩いて成型する)で製造された青銅製の砲身で、その長さは4.5~6mほど。

砲身の重さは136kg、砲弾の重さは22kg(50ポンド)にものぼる。

当然移動や装填にかなりの時間を要し、また砲身のガス漏れも多く不発や砲身の破裂もしばしば招いている。

砲弾はその名のとおり石か、あるいは金属製の弾丸が使用された。いずれにしろ後の大砲と異なり砲弾が炸裂することはない。

鋳造砲

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鋳造(溶けた金属を型に流し込む)を用いて製造された大砲。材質は、初期は青銅。のちに技術の発展により鉄製になっていった。

ヨーロッパの職人(教会の鐘などを鋳造で作っていた)の技術を活用し、

薬室と砲身を一体成型したもの。これにより長射程高初速が実現できた。

この鋳造砲の開発で大砲に飛躍的な改良を与えたのが「砲耳」の発明である。

砲耳とは砲身の左右に突き出した金属の軸棒であり、これを主軸として砲架にすえることで射出角度を自在に調整できる。

これにより従来の射石砲は砲台に乗せなければ有効な射撃が出来なかったのに対し、

砲耳によって移動用の砲架から砲台に移送する手間が省け、現在に至る車輪付き大砲の実用化が始まったのである。

ゲーム中では通常弾と爆発弾の2種類を使用出来る。

敵軍にも、敵城塞にもマルチに使える兵器。直射するため、野戦で使うには前面に出すか高低差を使うなどの工夫が必要。

臼砲

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大口径の曲射砲。ゲームではイングランド、ヴェネツィアなどが使用できる。

砲身長に対して口径が非常に大きく、肉厚の砲身が臼のように見えることから、日本語訳では「臼」砲と呼ばれる。

命中精度が低く、移動も面倒だったため、史実ではもっぱら攻城戦に使用されたが、ゲーム中では敵野戦軍にも問題なく使用できる。

爆発弾を使用することができないが、曲射というその弾道のため、安全な味方歩兵の後方から山なりに射撃できたり

攻城戦においても城壁を無視して砲撃できるという特性を持ち、やたらと使い勝手がいい。
ただし、門に対してはその山なり弾道ゆえ、命中率が悪いと言う欠点が…

カルバリン砲

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冶金技術が発展するようになると、大砲の砲身は次第に細長い形状になり、

その姿が蛇やドラゴンを連想させることからこの時期の大砲の名前はそれらにちなんだものが多い。

15世紀に発明されたカルバリン砲もそのひとつで、その名はラテン語で蛇を意味するcorublaに由来する。

中口径の前装式大砲で、砲身は細長く重量が抑えられている。

このカルヴァリン砲を用いた有名な例は15世紀に強勢を誇ったブルゴーニュ公国である。

ブルゴーニュ公はヴァロワ家の分家であり、フランス王に仕える一諸侯であったが、歴代当主の婚姻政策や拡張政策によって、

北は現在のベネルクス3国のほぼ全土、南はブルゴーニュはもとよりロレーヌやフランシュ・コンテに至る一大領域国家に成長した。

百年戦争中はイングランドと同盟を結び、一時期フランスを2分する勢いを見せた。

その最後の当主シャルル突進公(位1467-77)はブルゴーニュの最大領土を実現するとともに軍隊の大幅な整備を進めた。

シャルル突進公の軍隊は非常に訓練が行き届いており、

重装騎兵やパイク兵、イングランドの長弓兵や砲兵などの諸兵科連合を行渡らせるなど、

さながら近代軍隊の様相を呈するまでにもなっていた。

シャルルの画期的な点は、それまで攻城戦でしか使用されなかった大砲の軽量化と、

それを操る砲兵隊の本格的な創設にあり(それまでは専門の技師は傭兵として雇われることが多かった)、

戦場における「野戦砲」の概念を軍事史上初めて出現させたことである。

こうして当時のヨーロッパにおいても大陸最強の下馬評も高かったシャルルの軍隊であったが、

治世後半には東から勢力を伸ばすスイス盟約者団の歩兵隊に連敗を喫し、

ついに1477年のナンシーの戦いではシャルル公自らが戦死するなど、公国は大打撃を被った。

シャルルに世継ぎはなく、ブルゴーニュ公国は事実上解体しその領土はフランス王に接収された。

しかし公家存続のためネーデルラントなどを有する唯一の娘マリーは後に神聖ローマ帝国皇帝となるハプスブルク家のマクシミリアン1世と結婚。

これが後にカール5世によって出現する「ハプスブルク帝国」の遠因になるのである。

バジリスク砲

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m2twにおける最高峰の大砲。

カルバリン砲より一回り大きく、装薬量・弾丸の重さもスケールが大きい。

鋳造砲の中世最高峰で、代表作「Queen Elizabeth's Pocket Pistol」は有名、現在も保管されている。

類似のバジリスク砲も1000mは弾を飛ばせる記録が残っている。本ゲームにおける狙いを付けられる射程は450m程度だが。

16世紀のアルマダの海戦(スペインVSイギリス)で、スペインの無敵艦隊が多くのバジリスク砲門を
有していたが、敗戦の帰路にて船ごと海の底に沈んでしまったとか。

サーペンタイン砲

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幾つかの西欧勢力が雇用出来る、対人用の射程がとても長い大砲。建造物にはバリスタと同程度の威力しか与えられない。

射程はバジリスク砲と並び450m、そしてリロードタイムは少し短い。超遠距離からの先制には有効…なのだがやはり火力不足感は否めない。

時代としては中世後期かそれ以降、セーカー砲やデミカノン砲などが活躍した時代での方が有名だろうか。

やはり対人用の兵器として、水平射撃などで猛威を奮ったようである。ETWにも登場する。

巨大射石砲

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射石砲を拡大し、より強力な破壊力をもたせた兵器。トルコとティムールで使用できる。

人の身長ほどもある大口径の砲丸を発射するド迫力兵器。

展開に時間がかかり、発射速度も非常に遅く、敵部隊相手には使いづらいが、防御施設相手なら1,2発直撃すれば破壊できるほどの威力を持つ。

ロマン兵器。史実に残るものでは、オスマン帝国がコンスタンティノープル攻囲戦で用いた「ウルバンの巨砲」が最も有名である。

オルガン砲

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リボー、リボドゥカンとも呼ばれる。

火薬の発明と共に、幾つかの勢力で雇用出来るようになる特科。9発の銃弾を斉射する。

射程は150mと短いが、意外とリロード時間は短い(約20秒で次、カタパルトとほぼ同じ)。

弾数は108発(12セット)、弾一発の対建造物ダメージは5。

ブリテン島、またはフランスから東欧の地域で広く傭兵として雇用出来るので、

特科が無い時に門を破るために随時雇用するのも良いだろう。

当然ながら壁や塔を破壊できるほどの火力ではない。

火縄銃発明から、火矢連射器とは異なる進化の道を歩んだ兵器。

近距離での銃弾の連射力を主眼に置いて開発がすすめられた兵器であるが、連射力を高める程そのリロードタイムが

トレードオフになり、近代の機関銃や薬包と言った物が開発されるまで、長らく発展はストップしていた。

機械に頼らない、陣形を主眼とした連射方法(三段撃ち)等でもその遅い連射を補っていたようである。

大オルガン砲

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上記の大きなバージョン、基本的なスペックは同じだが、一斉射撃できる弾数が異なる。

何と4倍(36発!)の弾を斉射出来る。

オルガン砲系列は火矢連射器のように炸裂しないので、直接当たった兵士しか殺害できないが、

バリスタ程ではないが、数人は貫通するため密集している所に撃ち込めば効果てきめん。

しかし、再装填の時間が大幅に長くなっており、全弾発射後は次発まで90秒ものリロードタイム。

一応、斉射と省力射撃(9発、オルガン砲と同じリロード時間になる)モードが使い分けできる。

一発見舞ったら後衛の影に隠れさせて、リロードを行わせると良いだろう。

全勢力で傭兵としても雇用出来るが1400年から。場所はイタリア半島及びシチリア島限定になる。

ゲームの説明ではイタリアの発明家が発明したとされている、が詳細は不明。

兎に角連射力を高め、後の事は知らないよっという兵器である。

リボー、リボドゥカンとも呼ばれたこの兵器は当時、様々な欧州の軍で使われた記録が残っており。もっとも古い物は1339年。

15世紀にもっとも活躍していたようである。

活躍していたと言うより、その見た目のインパクトが強かったのかもしれない。

火矢連射器

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原語ではロケットランチャー。はっきりいって火矢どころではない。

モンゴル・ティムール共通の特科で無数の矢を放ち広いエリアに大ダメージを与える(火矢が何故か爆裂する)。

さらに、同型の大オルガン砲と違い射程は250m。大砲ほどではないが長射程。

ユニット説明文では命中率が高くないみたいなことが書かれているがそんなことはない。

歩兵であれば鬼のように当たる。また相手の特科潰しにも有効。

ティムール来襲以降はキエフあたりで傭兵として雇用も可能。

もともとモンゴルが中国に遠征した際、

中国側が使用したロケット兵器「火箭」(現在も中国語ではロケットの意味を指す)を導入したもの。

ティムールでも使用され、後彼らの後継国家が根付くインドにも伝播した。

特に18世紀後半にイギリスと南インドのマイソール王国が4度にわたって戦った、

所謂「マイソール戦争」でティプー・スルタン率いるマイソール軍はこのロケット兵器でイギリス軍を苦しめた。

ロケット兵器の威力に着目したイギリスは、戦後王立工廠を中心に軍用ロケットの研究に着手した。

その中心人物であったウィリアム・コングリーヴ大佐にちなみ、開発されたロケット砲は「コングリーヴ・ロケット」と呼ばれ、

ナポレオン戦争でも使用されるなどイギリス軍の象徴的な兵器となった。

マカフィトル

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アステカ戦士が近接戦闘で使う剣の一種。

長い木の柄に黒曜石の歯をいくつも埋め込んで作られた。

「石の武器とかwwwww土人乙wwww」などと侮るなかれ。

黒曜石は十分な切れ味を持つうえに、刃がギザギザなので傷口もズタズタにされるという恐ろしい武器である。

アステカのテオティワカンは黒曜石の産地だったので、あのような大勢力になったというわけ。

アステカは金属器が発達しなかったこともあるが、

何といっても彼らにとっては「花戦争」にこうした武器は重宝したのである。

「花戦争」とは戦争というものの伝統行事に近いお祭りのようなもので、

トラスカラのように古くから敵対する国々との限定戦争である。

中世ヨーロッパのトーナメントに近いが、その目的は太陽神ウィツィロポチトリへの生贄の確保である。

このため「花戦争」では相手を殺害するのではなく、捕虜として生け捕りにすることが重視された。

しかし恒常的に戦士層を奪われるトラスカラなどの諸国のアステカに対する遺恨は大きく、

後にスペイン人が到来すると周辺諸国はこぞって彼らに協力したのである。

アステカ槍兵が持つ黒曜石の穂先の槍は、テプツトピリと呼ばれる。

カロッチョ

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カロッチョ(Caroccio)とはロンバルディア同盟の諸都市国家において用いられた、都市を表す軍旗の事。

9世紀初頭にはその姿があったようで、文献に司祭の祝福を受けるこの旗が記されている。

都市間の争いなどにおいては、この旗を奪い合うのが戦闘の主目的とされ、奪られた側は負けなんてルールもあったようだ。

その為この台車の周りには屈強な護衛兵が随伴し、命を掛けて守ったそうな。

時代がすすむにつれ、その演出には派手に磨きがかかり、トランペッターなどが随伴する場合もあったようだ。

また、野戦砦の様に大砲などを据え付けて戦車の様な状態で火力支援を行った事もあるとか。

マカナ

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マカフィトルと間違われやすいが、こちらはただの棍棒。

木の棒に、木の正球が一つくっついている。

木琴の「ばち」が大きくなった様な武器。

農民や弓兵等の下級兵が使う事が多いようだが、はっきり言って痛くなさそう。

実際、どんな比重の高い木材(黒檀など)を使用しても、西洋のメイスのように鎧をへこますほどの衝撃は与えられないだろう…

チマリ盾

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アステカの兵種が広く使用する盾。

木製で、意匠を凝らしたデザイン。こちらは鎧ほど西洋に劣っているわけではなくそこそこの守備力。

イクカヒピリ

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(左)イクカヒピリ (右)オセロトテク

アステカ族が用いた防具。

中に綿をつめてキルティングを施したもので、ヨーロッパで言うパデッド鎧である。

ジャガー戦士と鷲戦士は戦闘着「オセロトテク」の下にこのイクカヒピリを着込み、

腰周りで結んだベルト「マシュトラトル」の結び目を通すために臍のあたりに穴が空けてあった。

盾として、樹を切り出して印象的な装飾を施した「チマリ」を用いる。

なおアステカは金属器の技術が皆無であるので、どの兵種にも言えることだが鎧のUGは出来ない。

ちなみにオセロット(ジャガーとは異なる、小型のネコ科肉食動物)もナワトル語であるが…オセロトテクとの関連は不明。

テプツトピリ

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アステカ槍兵が装備している、黒曜石の刃を持つ槍。

木の葉型の穂先を持ち、柄はとても細く見え頼りないが…

そこそこの攻撃力を持ち、きちんと高い対騎兵ボーナスを持っている為騎兵が退治する時には注意。

馬甲(バーブ)

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馬の装甲を施したもの。

布で煌びやかに飾り立てたものから鎖帷子など斬撃を実際に防げるもの、さらにはスケイルメイルや板金鎧など

矢弾を弾き返し、馬に重量を持たせて突進で敵を倒すようにしたものも存在する。

当然ながら上には重い人間が乗るので、馬自体にもかなりのタフネスさが求められる。

騎士が乗る様な軍馬は、その価値の高さから鹵獲されることが主であったが、やはり攻撃されてダメージを受けると騎士は戦闘力を失う。

また射撃などもしばしば馬に当たり、良く訓練された馬と騎手であればその痛みを制御も出来ただろうが、それも一つや二つ程度の矢傷までである。

こうして馬を守る必要性から馬鎧は発達したが、鎧を装着できる馬と言うのも限られていた。重い騎手を乗せ更に自身も重い馬鎧を纏うとなると
そんじょそこらの馬ではパワーが足りなかったのである。

また、拍車による意思の伝達なども阻害する為、横脇腹部にはあまり装甲が当てられなかったようである。

重点的に装甲が施されたのは前面部で、騎士の甲冑同様多くの意匠を施された物であったとか。

ブリンカー(遮眼革)

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馬の眼を覆う眼帯の様な物。

覆うと言っても完全に覆うわけでは無く、前方は見える様になっている。これは後ろの視野を制限して前に集中させる為。

馬はほぼ360°に視野角がある為、戦闘中などに無用な混乱を引き起こさせない為に装着されたとか。

勿論付けるのが必須と言うことでは無く、その馬の調教度合いにより付けるか否かが判断されたらしい。

グルダ

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モンゴルやティムールの兵が持つ戦棍、上級の弓歩兵や弓騎兵、重騎兵のセカンダリウェポンとして使われる。

将軍の護衛兵までこれを装備しているので、近接での交戦は鎧の質の良い兵ほど不利を受ける。

彼等は西欧の精鋭騎兵に突撃力では劣るが、こういう点では優越している、

クヤド

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同じくモンゴルやティムールの重装兵士が着込む小札鎧。

兵種によって質にばらつきはあるが、西欧の板金鎧に比肩する硬さを持つ。が、やはり重たい為質が良くなるほど機動力が犠牲になる。

三日月刀

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イスラム圏の兵士が持つ近接武器。

見た目は恐ろしいが、攻撃力は西欧の剣と同じ。

よくヨーロッパの剣は刺突、イスラムの剣は斬撃に適していると紹介されることもあるが、この区別は必ずしも正しいとは限らない。

イスラムや中東の刀剣と聞くと反りのある「湾刀」というイメージが強いかもしれないが、

イスラム圏で湾刀が一般的になるのは14世紀になってから。

それまではイスラム圏でもヨーロッパと同様直身の剣が多く、

13世紀のモンゴルや14世紀のペルシアの刀剣シャムシールの影響で徐々に現在知られる湾刀が普及していったようである。

早くから湾刀を使用していたのは11世紀に登場したトルコ民族で、彼らの刀剣は斬撃にかなり適したものであった。

これはトルコ人が比較的軽装備で戦闘に望んだからという背景もある。

しかし残撃に適した分、刀身の重量が軽く、

このため戦闘中では振りかぶった勢いで手の中で回転してしまうなどやや使いづらい面もあったとか。

同じイスラム圏でも直身の剣は地域によってはまだ根強く残っている。

モロッコでは「フリサ」と呼ばれる剣があり、これは鍔がない片刃の直刀である。

フリサ

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アフリカ大陸で、モロッコやアルジェリアなどで使用されていた直刀。

近代まで多くのアフリカ部族、ベルベル人などに愛用されてきたものであり、短い物は30cm程の小さい物から

大型のものは1m近くの長刀まで有ったと言う、かなり個体差が激しい武器。

いわゆる日本刀の様に、小刀から大太刀までバリエーションが有った物と思われる。

ゲーム中ではフリサはアフリカ部族は装備しておらず、柄のある両刃の直刀(いわゆる西欧のロングソード)を装備しているようだ。

戦棍

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メイスと呼ばれる、打撃用武器。



1mに満たない棒の先に打撃に加工された頭部を接続し、遠心力で以って敵に痛打を加える。

刀剣に比べると殺傷力は落ちるが、鎖かたびらや板金鎧の相手に足しては優れた打撃力を発揮できる。

逆に分厚い皮革鎧などに対しては打撃を吸収されやすく、シーンごとに使い分けの必要性がある。

そのため防具が発達した中世においては、相対的にその地位が向上した。また流血を嫌う聖職者が(建前的に)やむを得ず扱う武器としても最適であったようだ。



戦闘に用いられる打撃武器では、フレイル、ウォーハンマ、モーニングスターなども広義にはこの戦棍であるといえる。

m2twにおいては北方僧兵や帝国騎士、マムルークやモンゴルの騎兵が装備している。

攻撃力は剣にさほど劣らず、鎧の防御力を半減させてくるためいつもの感覚で重装兵を交戦させると痛い目を見るだろう。

投槍

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投槍は、古代ローマの時代にあったピルムなどからその形を受け継ぎ中世でも一定の武器の地位を確立していた。

古くから投槍を用いた地域は他にもイベリアや北アフリカ、ガリアなど西欧の各地に見られる。

投槍という原始的な武器が、比較的長くされた理由としてはいくつか説がある。

当たれば殺傷能力は高く、またその材料は容易に手に入る(森や林があれば、簡易な投槍は無尽蔵に生産可能)。

弓矢と異なり片手で投擲可能であるため、防御の陣を組みながら敵に先制を与える攻撃手段として使用が出来る。

中世においては森などの地形からの奇襲における武器や、散兵戦術(Hit & away)において投槍が使用された記録がいくつも残っている。

人力で投擲する以上飛距離の限界はあるものの、それを補って余りある有用性が投槍活躍の場を中世においてももたらしていたようだ。

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特に北方で多用された武器。片刃のものと両刃のものがあり、いずれも戦棍同様その重さを活かして敵を叩き斬る。

斧のルーツは、石器時代まで遡る。

当時は石斧が生活の道具として身近に存在し、狩りや戦闘、その他一般雑務において広く使用されていた。

最も古い歴史を持つ武器かもしれない。

各地で斧を用いた戦闘は長く行われていたが、有名なのはやはりバイキングの戦士たちだろう。

彼らが斧を好んでいたのは、北方神話において斧がシンボル的扱いをされていることがもっとも大きな理由だと考えられる。

バイキングの話に限らず中世ヨーロッパでは、斧は単なる武器にとどまらないことが多かったようだ。

紋章には斧があしらわれる事がしばしばあり、処刑に使用される斬首のための道具も斧であることが殆ど。

人々の生活に深くかかわり続けてきた道具であるだけに、単なる武器として以外の側面も強く持っていたようだ。

アダガ

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イベリアのジネテスに代表される、両翼またはハート形とも形容される盾。

種類によっては矛を括りつけた物もあり、攻撃用にも使われたとか。

イベリア半島の西欧人、ベルベル人、中東やアジアでも使用された形跡があり、意外とその分布は広かったようだ。


添付ファイル: fileViking Axe.jpg 389件 [詳細] fileJavelin.jpg 344件 [詳細] filemace.jpg 401件 [詳細] fileflissa.jpg 435件 [詳細] fileadarga.jpg 151件 [詳細] fileshield1.jpg 515件 [詳細] file粘土.jpg 139件 [詳細] file9hwacha12fv.jpg 507件 [詳細] filePolish_Multiple_Gun.jpg 496件 [詳細] fileserpentine canon.jpg 514件 [詳細] fileblinker.jpg 471件 [詳細] fileflaming_arrow.jpg 466件 [詳細] filefire shot.jpg 469件 [詳細] fileKettle hat.png 518件 [詳細] filebesagew.jpg 518件 [詳細] filebasilisk canon(q.e.p.p).jpg 585件 [詳細] filecrossbow_bolt.png 457件 [詳細] filebombard 2.jpg 485件 [詳細] filebombard.jpg 551件 [詳細] filecanon.jpg 546件 [詳細] fileCulverin_Cannon.png 501件 [詳細] filemortar.jpg 402件 [詳細] fileDardanelles Gun.jpg 557件 [詳細] filebarbing.jpg 401件 [詳細] filekhuyad.jpg 149件 [詳細] filegluda.jpg 151件 [詳細] filepavice.jpg 547件 [詳細] fileRibauldequin.jpg 566件 [詳細] filebuckler_shield.jpg 554件 [詳細] fileheater_shield.jpg 500件 [詳細] filekite_shield.jpg 467件 [詳細] fileburgonet.jpg 490件 [詳細] fileMaximilian armour.JPG 631件 [詳細] fileenaissance_armour.jpg 634件 [詳細] fileleg guard.jpg 572件 [詳細] filebascinet.jpg 581件 [詳細] fileleather_armor.jpg 543件 [詳細] fileArmet.jpg 572件 [詳細] filesabaton.jpg 593件 [詳細] filegreave.jpg 550件 [詳細] filescimitar.jpg 496件 [詳細] file300px-Car1176.jpg 151件 [詳細] filebalista.jpg 582件 [詳細] filetrebuchet.jpg 414件 [詳細] filecatapult.jpg 512件 [詳細] filebardiche support.jpg 516件 [詳細] filebardiche.jpg 513件 [詳細] filemallet.jpg 542件 [詳細] fileMain_Gauche.jpg 525件 [詳細] filecoat of plate.jpg 625件 [詳細] fileScale Mail.jpg 546件 [詳細] fileLamellar armour.jpg 665件 [詳細] filepike.jpg 630件 [詳細] filerapier.jpg 567件 [詳細] filegauntlet.jpg 602件 [詳細] filespur.png 505件 [詳細] fileconical_helm.jpg 398件 [詳細] fileSurcoat.jpg 590件 [詳細] fileMitten.png 512件 [詳細] fileVambrace.JPG 513件 [詳細] fileSallet.JPG 576件 [詳細] fileCuirass.png 672件 [詳細] fileFull_Plate_Mail.jpg 687件 [詳細] file3ee52c2b.jpg 156件 [詳細] fileHalf_Plate_Mail.jpg 780件 [詳細] fileLamellar_armour.JPG 117件 [詳細] fileHauberk.jpg 486件 [詳細] filechain_coif.jpg 425件 [詳細] filechain_mail.jpg 459件 [詳細] filePadded Armor.jpg 542件 [詳細] fileAztec_Warriors_3.jpg 471件 [詳細] file8311f59c-s.jpg 157件 [詳細] fileMusket.jpg 131件 [詳細] fileBec De Corbin.jpg 142件 [詳細] fileBodkin.jpg 151件 [詳細] fileLongbow.jpg 160件 [詳細] fileMed arrow.jpg 160件 [詳細] filetannenberggun.jpg 137件 [詳細] filejezail.jpg 148件 [詳細] fileArquebus.jpg 153件 [詳細] fileCaliver.jpg 135件 [詳細] fileSwordstaff.jpg 160件 [詳細] fileDirk.jpg 136件 [詳細] fileLongSword.jpg 146件 [詳細] fileLance.jpg 148件 [詳細] fileTabar.jpg 165件 [詳細] fileLongspear.png 127件 [詳細] fileShortspear.png 147件 [詳細] filegreek-fire.jpg 153件 [詳細] fileHalberd.jpg 128件 [詳細] fileConposite bow.jpg 150件 [詳細] fileZweihander.jpg 159件 [詳細] fileClaymore.jpg 169件 [詳細] fileJezail.png 150件 [詳細] filepistol.png 150件 [詳細] file2.jpg 512件 [詳細] file1.jpg 497件 [詳細] fileAztec shield.jpg 649件 [詳細] filemakuana.jpg 405件 [詳細] file20.png 160件 [詳細] fileMacuahuitl.png 170件 [詳細] fileMace.jpg 146件 [詳細] fileCrossbow.jpg 158件 [詳細] fileIchcahuipilli.png 776件 [詳細] fileHalfplate.png 791件 [詳細] fileLamellararmor.png 895件 [詳細] fileGothicplate.png 860件 [詳細] filePlatemail.png 800件 [詳細] filePaddedarmor.png 702件 [詳細] fileClotharmor.png 638件 [詳細] fileChainmail.png 784件 [詳細] fileMed2ws.jpg 156件 [詳細] fileArmor_Upgrade.png 154件 [詳細] filebill.png 126件 [詳細] filevouge.png 168件 [詳細] fileCockroach.png 912件 [詳細] filegreathelm.png 133件 [詳細] fileCrossbow.png 139件 [詳細]

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Last-modified: 2017-06-19 (月) 17:20:17 (852d)